始まりました!カネショーです。
今回の記事は、留学しなくてもイギリス英語の発音が聞き取れるようになれるミニレッスンです。
「イギリス英語の発音に慣れてないのでIELTSのリスニングが思うように聞き取れない」
と悩んでいる方は多いと思います。
確かに我々日本人は中学から大人になるまで学校で延々とアメリカ英語を聞いて育ってきましたので
文法や単語をある程度知っていても、イギリス人が話す発音に違和感を感じたり
「え、このセンテンス何て言ってるの?」となり何度も音声を繰り返す人は多いと思います。
事実私もIELTSを勉強したばかりの頃はリスニングが苦手でスコアは5~5.5でした。
原稿を見ればすぐ理解できる内容でも、リスニングとなるとイギリス英語独特のリズムとトーンで何を言っているかわからなくて苦労しました。
しかし、日本にいながら色々と試行錯誤を繰り返し、インターネットを駆使して勉強法を変えたところ、比較的クセの強い地方のマンチェスター訛りもほとんど聞き取れるようになりました。
現代はインターネットの環境が充実しているので、リスニング力に限った話であれば日本にいながらでもある程度対策できると言い切れます。
今回の記事を参考にリスニング対策を進めると
慣れないイギリス英語のリズムや単語の発音の違いなどが掴めるようになり、IELTSのリスニングでも結果を残すことができる
留学に行く前からある程度イギリス英語になれることができるので、留学に言ってから苦労する確率が減る
リスニングが上がる=コニュミケーションの第一段階をクリアする と言うことなので、留学先でもネイティブと意思疎通がしやすくなる
逆に、今回の記事の内容を知らないままイギリス英語のリスニング対策を放置すると
❌単語や文法をいくら強化しても、IELTSリスニングで答えを述べている部分を聞き逃す危険性が残る
❌留学先でも相手の言っていることが一回で理解できず、ネイティブに嫌な顔をされるかも
英語学習もスポーツや仕事と同じで、反復すると慣れて来る側面があるので
今回私が紹介する内容で繰り返し繰り返し反復してイギリス英語に慣れてしまいましょう!
Let’s get started !!
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イギリス英語の母音の発音の違い
イギリス英語が聞き取りやすくなる最初のステップとして、アメリカ英語とイギリス英語の母音の発音の違いを理解することから入りましょう!
イギリス英語はアメリカのそれと比べ、唇をタイトに丸くし、より唇を動かして口の前の方で発音する言語です。
よって、アメリカ英語と比べ母音の発音などが短く聞き取りにくい印象があります。
これがイギリス英語がタイトでカタカナっぽく聞こえる原因なのです。
人によりますが、大学まで日本で教育を受けた日本人がイギリス英語を聞き取りにくく感じるのは、このタイトで母音を伸ばさないことが原因の1つであると私は分析します。
それに対して、アメリカ英語は唇をあまり使わず、口をワイドに開けリラックスした口の状態で伸ばして発音する傾向があります。
こちらの画像がわかりやすいと思います。Hotの発音記号のάの英米の違いがよくわかります
左はイギリス人の口の動きで、右がアメリカ人の口の動きです。
イギリス人は口をタイトにすぼめ、アメリカ人は顎を下ろしワイドに発音してます。
母音の連続におけるイギリス英語の発音の違い
母音が連続する場合でも、アメリカ英語の方が口を後ろに広げ長く発音する傾向があります。
*二重母音は英語で”diphthong”。
「二つの母音をすばやく発音して作られる母音を指す
<例>”main”の中にある母音の”ai” 発音:[ei]
ここでもイギリス英語の二重母音は、口を横や後ろにあまり広げません。
口先を丸めた動きだけで発音することが多いので慣れない人にとって聞き取りにくく感じてしまうのです。
例1 how (ハウ)の発音 発音記号:/haʊ/
<英>
母音を短く発音するため、口を素早くすぼめ2つの母音を1つに聞こえるイメージで短く発音
(”a”と”ʊ”の2つの母音の発音をまとめて発音するようなイメージ)
<米>
顎をリラックスし、ゆっくり口を広げ「は〜ぅ」と言う流れで発音➡︎イギリス英語より長く聞こえる
(”a”と”ʊ”の2つの母音をそれぞれ1つずつ分けて発音している)
例2 trainの発音 発音記号:/treɪn/
<英>
母音の”e”と”ɪ”を1まとめにするイメージで素早く発音(アメリカ英語より若干早く感じる)
<米>
母音の”e”と”ɪ”を別々にリラックスして口を伸ばして発音
Trainの発音の違いは下記のOxford Dictionaryのサイトで聞くことができます🔽
cambridge-dictionary/english/train
よくハリウッド映画の男女の口論のシーンでアメリカ人の女性がオーバーリアクション気味で
『Hoooow?』と言っているように聞こえます。
これは強調して伸ばしているのもありますが、アメリカ英語の特性として口を大きく広げ伸ばす特性もあるからなのです。
永遠の定番、Waterの発音の英米の違いの動画を確認すると
音だけではない口の動きの違いがお分かりになると思います。
イギリス英語は口をタイトにすぼめ、WAH- ta (ウォータ)
アメリカ英語は口を後ろにワイドに広げ wadder(ワダ〜〜) といった感じで発音してます。
イギリス英語のRの発音 (Rをあまり強調しない)
アメリカ英語は”R”を強く発音します。これは彼らが舌を後ろに強く巻いて発音するからです。
それに対し、イギリス英語の場合あまりRを強調しません。
イギリス英語のRが強く聞こえない理由は、彼らは舌を巻いて発音していないからです。
上記の図のように、やはり全面(front)で舌を上にあげて発音しているからです
例として、下記のサイトのRの違いの音声を確認してみてください
サイトに飛び、下記のタイトルの下に音声再生欄がありますのでそちらから確認できます。👇 (イギリス英語➡︎アメリカ英語の順番に流れます)
“THE SOUND OF “R” IS STRONGER IN AMERICAN ENGLISH”
ご確認いただけましたでしょうか?
特にChairの違いが顕著で、もはや違う単語に聞こえますよね!
これも学校で私たちは「Rは舌を巻いて発音する」と教えられ、アメリカ英語のRがついた単語の音声を聞いて育っているのでイギリス英語との違いに気がついていないのです。
後ろに子音が来るR/単語の最後のRは発音しない
イギリス英語のRのもう1つの特性として
・後ろに子音(d,tなど)が続くR
・スペルの最後にあるR
は発音されません(サイレント)
試しに下記のYoutubeの動画を確認してみてください。
Rが省略されているため、素っ気なく聞こえます。
ご確認いただけましたでしょうか?
特にBorderの発音がカタカナで”ボーダ”と言っているみたいに聞こえますよね。
同じ単語なのにアメリカ英語の強く伸ばしたR発音とは完全に異なります⏬
border – Cambridge Dictionary
イギリス英語は上記の条件下ではRは発音されないと言うことで、アメリカ英語に慣れている日本人からするとかなり短くてそっけなく聞こえます。
それどころか慣れていないとcarやbarnなどの単語を認識できないのです。
これがIELTSなどのテストのリスニングで聞き逃してしまうことにつながってしまうのです。
単語1つでこれだけ異なるので、センテンスでRがついた単語が連続すると音が省略されより聞き取りにくくなります。
下記の動画の例文をご覧ください。
”Are there any more people over there ”
と言うセンテンスの英米の音の違いを確認してみてください。
(該当パートは11:00からです)
ご確認いただけましたでしょうか?
アメリカ英語は全ての語尾のRをしっかり発音しているため情報量が多くて聞き取りやすいです。
しかし、イギリス英語は ThereのRしか発音していなく、他は全て省略されてます。
アメリカ英語に比べ早く聞こえるのはこれが原因です。
特に、moreは短く”モゥ”としか言っていないのがお分かりになると思います。
「moreは”モア”と聞こえるはず」と言う前提のもとリスニングに臨むとこう言ったところで聞き取れず苦戦してしまうのです。
しかし、ThereのRだけ発音されている理由は、後ろのanyのaの音が母音であるからです。
これだけ省略されているので、同じセンテンスでもイギリス英語の場合情報量が少なすぎて
「え、このフレーズ今なんて言ったの?」となってしまうのです。
今日のレッスンを意識してイギリス英語のリスニング練習
今日のイギリス英語の発音のレッスン内容を踏まえ、BBCの”6 Minute English”のサイトでイギリス英語のリスニングに日常的に触れていきましょう。
こちらのサイトは、6分の短さで聴きやすくて濃い内容のニュース音声をイギリス英語で聞くことができる便利なサイトです。
もちろん原稿付きですので、IELTSのリスニング対策としてもぴったりです。
下記の記事の音声などがRサウンドなどの違いが実感できておすすめです。
“Explore” “More” “Master” “There”などのブリティッシュサウンドに注意して音声を聞いてみてください。
「イギリス英語はタイトで省略されている」と言う前提を持って聞いて見ると、だんだんイギリス英語の音にも慣れてきてあなたのリスニング力も向上してきますので継続してみましょう!!
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