こんにちは。カネショーです。
今回の記事は「IELTSオーバーオール6.5の難易度と勉強時間」についてイギリス大学院留学経験者が細かく解説します。
これから海外留学を目剤している方は、まずはIELTSスコア6.5を目標スコアに設置している方が多いと思います。
🐔IELTS6.5ってどれくらい難しいの?
🐔一日何時間くらい勉強すればいいの?
🐔ライティングやスピーイングはどれくらいのレベルを求められているの??
と疑問に思っている方は多いと思います。
私もイギリス留学前はスコア6.5は大きな壁に見えましたし、実際に達成するまでかなりの時間がかかりました(完全に独学でしたので、、)
ですので、当時の経験も交えてこのスコア6.5を徹底解剖してきたいと思います
IELTS Overall 6.5持っているとできること
IELTS Overall 6.5のスコアは、多くの英語圏の大学や大学院プログラムで受け入れ要件を満たすのに十分なスコアです。
ただし、大学やプログラムによって異なる要件が設定されていることに注意する必要があります。
一般的に、IELTS Overall 6.5を持つことで以下のようなタイプの留学の道が開けます。
- 大学:
- 多くの一般的な学士号プログラムや大学院プログラムでは、IELTS Overall 6.5が受け入れ要件として設定されています。特に、中級程度の英語スキルを持つ学生にとって、多くの大学がアクセス可能です。
- 一部のトップ大学:
- 一部のトップランクの大学は、IELTS Overall 6.5より高いスコアを求めることがあります。しかし、中級程度の英語スキルを持つ学生にとっても、多くの優れた大学への出願は可能です。ただし、プログラムや学部によって要件が異なります。
- 大学院プログラム:
- 大学院プログラム(修士号や博士号プログラム)の要件は一般的に高くなることがありますが、中程度の英語スキルを持つ学生にとっても、一部のプログラムへの出願は可能です。ただし、研究プログラムや特定の学問分野によって要件が異なります。
大学への出願要件は、各大学やそのプログラムによって異なるため、具体的な要件を確認することが重要です。
また、IELTSスコアを提出する際に、該当するスコアバンド要件を満たしているかを確認しましょう。
スコア6.5取るのに必要な勉強時間
一般的に、中級から中上級の英語スキルを持つ人がIELTS 6.5を目指す場合、数ヶ月から半年以上の勉強期間が必要です。
初級者の場合、より長い期間が必要です。
私が留学前にIELTSの6.5の達成に費やした期間は、約9ヶ月ほどでした。
IELTSという試験を始めて知るまでの期間はTOEICや英検の勉強をしていました。
TOEIC835
英検順一級
というスタート地点でしたが、6.5を取るのに約一年ほどの期間を要しました。
毎週毎週同じペースで勉強していたわけではないですが、学習に費やした時間は下記のとおりです。
平日;1日30分~1時間
休日:最低2時間学習
最初の半年間は5点台から中々抜けられなかったです。
私の教え子の21歳の女の子で、高校で英語を勉強していらい英語から離れていた状態からIELTSの勉強を始めた子がいます。
彼女も、結論から話しますと6.5を取るのに同じくらいの時間を費やしました
ですので、最低8ヶ月9ヶ月は覚悟した方がいいでしょう。
筋が良い方で3~6ヶ月で取れるという方もいますが。
毎日数時間を勉強に充てることができるか、週末だけの勉強に限られるかなど、個人のスケジュールに合わせた計画を立てることがとても重要です。
リーディングの基準
<スコア換算>
27/40で達成できます。極端な話、13問ミスしても大丈夫なレベル感です。
パーセンテージに直すと68%の正答数です。つまりおよそ7割の正解率で達成できます
IELTSリーディングで6.5を取るには下記の対策が有効です。
❶問題の解く順番を意識する
得意な問題タイプから攻略したり、大問3が苦手であれば大問1と大問2の正解率を増やしに行くなどの対策が有効的です。
❷確実に正解するための解くべき問題の取捨選択
各大問の出題された問題を先にすべて読み、得意な問題タイプに時間をかけて確実に正解を探すのも良いです。
「True,False問題が苦手」という方であれば、そこに時間をかけるよりも飛ばしてしまったほうが全体のスコアが上がることもあります。
いくら考えても答えにたどり着かなそうな問題は見切りをつけてしまうのも手です
「読解力のレベル」
リーディングの理解力を向上させるために、十分な語彙力と文法スキルが必要です。
文脈に合った意味を理解する能力が問われますので、基本的な文法はさることながら、難易度の高い文法や構文もおさえておきましょう。
「難しい文法が苦手」という方は、下記の文法に関する記事を参考にしてみてください。
ライティングの基準
IELTSスコア6.5のライティングセクションでは、中級程度の論理的な文章展開と組織化されたアイデアが求められます。
例えば、次のようなトピックに対するエッセイを書くことができます
IELTS Writing Task 2のスコア6.5を獲得するには、タスク全体の質が重要です。
IELTS Writing Task 2の評価項目は下記の内容です
タスクの遂行
文法と文法の正確さ
語彙の幅と正確さ
文章の一貫性と論理性
各評価項目のクオリティについて詳細を示します。
- タスクの遂行 (Task Response):
- スコア6.5を獲得するためには、与えられたタスクに対して十分な深さで回答し、適切な結論に導いていることが求められます。
- 課題の主要な側面に対処し、明確に主張をサポートすることが必要です。
- 文法と文法の正確さ (Grammatical Range and Accuracy):
- スコア6.5を獲得するためには、文法と文法の正確さが比較的高いことが期待されます。
- 単語の形、文法構造、文法の適切な使用が重要です。誤りがあっても、コミュニケーションに支障がない程度の正確さが求められます。
- 語彙の幅と正確さ (Lexical Resource):
- スコア6.5を獲得するには、語彙の幅が広いことが重要です。多様な語彙を使用してアイデアを表現できることが求められます。
- 同じ語句を繰り返すのではなく、多様な表現方法を採用しましょう。
- 語彙の正確さもスコアに影響します。正確な用語や表現を使用し、適切に文脈に合わせることが重要です。
- 語彙の適切な使用とミスや語彙の誤りを最小限に抑えることが求められます。
- 組織と論理 (Coherence and Cohesion):
- スコア6.5を獲得するには、エッセイが論理的に整理されており、段落の適切な使用、論点の適切な結びつけが必要です。
- 論理的なフローと段落の結びつけを確保するために、適切なリンキングワードやフレーズを使用しましょう。
コヒージョン(文の内部でのつながり)とコヒーレンス(段落やアイデアの間でのつながり)を強化することも重要です。
全体として、上記の要因に焦点を当て、スコア6.5を達成するために十分な準備と実践を行うことが重要です。
IELTSライティングのタスク2の6.5の成果物のクオリティーに関しては、下記の記事を参考にしてください。
スピーキングの基準
スコア6.5のスピーキングバンドは、一般的な英語スキルがあり、日常生活でコミュニケーションが円滑に行えるレベル感です。
発音、語彙、文法、流暢さ、内容の展開の全ての要素に焦点を当て、適切なスキルと準備が必要です。
IELTSスピーキングセクションでバンドスコア6.5を達成するために必要なスキルとクオリティは、以下の評価基準に照らし合わせるとこちらのレベルの成果物が求められます。
- 発音 (Pronunciation):
- スコア6.5を獲得するためには、発音が比較的明瞭で、コミュニケーションが困難なほどではないことが求められます。
- 発音にはリスニングセクションでの理解を助ける役割があります。
- 語彙 (Vocabulary):
- スコア6.5を獲得するためには、中程度から高い語彙力が必要です。多様な語彙を使ってアイデアを表現できることが重要です。
- 同じ単語や表現を繰り返さず、正確な単語を適切に選択できることが求められます。
- 文法 (Grammar):
- スコア6.5を獲得するためには、文法の正確さが高いことが期待されます。基本的な文法ルールを守り、誤りを最小限に抑えることが重要です。
- 一般的な文法誤りは許容されるかもしれませんが、コミュニケーションに支障がない程度の正確さが求められます。
- 流暢さ (Fluency):
- スコア6.5を達成するためには、比較的滑らかな話し方が必要です。過度の言葉の詰まりや長い無音がないことが求められます。
- 話し方が自然で、理解しやすい流暢さを持つことが重要です。
- 内容の展開 (Content Development):
- スコア6.5を獲得するためには、話題に対する適切な展開が必要です。質問に対して適切な詳細や具体例を提供し、意見を論理的に組織できることが求められます。
スピーキングセクションの各パートの攻略方法に関しては、下記の記事を参考にしてください
リスニングの基準
<スコア換算>
正解数 26~29/40問で達成できます
リーディング同様、やはり7割の正解数です。
IELTSのリスニングの音声は、イギリス英語、北米英語、オセアニア英語などが混合しています。
よって、アメリカ英語だけではなく、日本人に馴染みのないイギリス英語のアクセントにも慣れておくといいです。
「イギリス英語が聞き慣れていない」という方は下記の記事を参考にしてみてください。
また、7割の正解数ですので、難しい単語を聞き取れるようにしておくよりも大事なことは
「基礎単語をよく聞き取れる、そしてスペルも書ける」ようにしておくと良いです
下記の別記事でも、IELTSハイスコアに必須の頻出単語一覧をパート別にまとめております
こちらも合わせて参考にしてください
6.5取るための語彙力はどれくらい?
結論から言いますと、語彙力に関しては「英検凖一級レベルの」語彙力があれば可能性が高まります
英検一級レベルのマニアックな単語まで網羅する必要性はありません。
英検凖一級の語彙数は、約7,500から9,000語と言われています。
日本の難関大学受験で必要な単語数は6000~7000語と言われています
ですので、プラスアルファでIELTSに特化した頻出の単語を強化するといいでしょう。
<スピーキングで必要な語彙力>
IELTSスピーキングでは、小難しい単語を連発するよりも、中学生高校生でも使える基礎的な単語や表現を正しく使いまわして流暢に話したほうが評価はあがります。
その上で、同じ単語をなるべく繰り返さない言い換え(パラフレーズ)の表現を押さえて話せることが鍵です
パラフレーズに関する定義と頻出単語に関しては、下記の記事を参考にしてください
<ライティングで必要な語彙>
ライティングに関しては、スピーキング同様難しすぎる単語をいっぱい使わなくても大丈夫です。
パラフレーズを押さえたり、エッセイらしいフォーマルな表現や作法を覚えて書けるようになると5点台から抜け出しやすいです
フォーマルな表現や作法については、下記の記事を参考にしてみてください。
「リーディングとリスニング」で7.0を取れるようにしておくと達成しやすい
とは言っても、スピーキングとライティングに自信がない、、という方は
「リーディングとリスニングで7.0を取る方に注力する」方向性に振り切ってもいいでしょう
この2つのパートは、日本人平均がそもそも6.0付近と高いです。
苦手意識のあるライティングスピーキングに時間をかけるよりも、リーディングとリスニングに絶対的な自信が持てるようになれば6.5は達成できてしまいます
Reading 7.0
Listening 7.0
Speaking 5.5
Writing 5.5
Overall 6.5
極端な例ですが、こちらのスコアでも6.5は達成できてしまいます
(大学の出願要件で”各パートで必ず6.0以上取ること”といった制限があるパターンが多いですが)