始まりました。カネショーです。
今回の記事は「エッセイの文字数を減らし読み易くする方法」についてロンドン大学院経験者が解説します。
海外留学のために英語で志望動機書を書かなければならない方、IELTSのライティング対策をしている方はエッセイの文字数に悩んだことはあると思います。
🔺英語のエッセイを書くと回りくどい表現ばかりな気がする
🔺制限文字数を大幅に超えてしまった時の単語の減らし方が分からない
🔺文章の必要な要素は残しながら、簡潔な言い方に変える方法が知りたい
これらの悩みは、海外大学に留学中にずっと向き合っていかなければならない問題です。
私自身も誤解していましたが、英文のエッセイを書く際にただ長い文字数のエッセイを書けばいい訳ではありません(IELTSなどの試験の場合、最低の文字数は設けられてますが)
逆に、文字数を稼いだ回りくどくて余計な部分が多い文章をいっぱい書いてしまうことで評価が下がってしまうことが海外大学では良くあります。
事実、私も1万字の卒業論文を書いたときは、文字数を減らす作業でかなり苦戦しました。
1万字を超えて提出してしまうとスコアから−5%の減点対象であったため、内容のインパクトを変えないまま単語を削る作業だけで2週間以上かかりました。
このように、英語の学術論文や授業で提出するエッセイなどは、上限の文字数が必ず設定されていますので、文字数を減らすテクニックが必須となります。
今回の記事のテクニックを知っておくと
⭕短くて力強い、影響力のある、簡潔で分かりやすいエッセーを書くことができる
⭕冗長な表現を避ける知識が身につき、英語を使う仕事に就いたときも簡潔なレポートなどが書けるようになる
「これから海外大学の志望動機書を書いてみる」とった人も直接関わってくる問題ですので、今日の記事を早めに読んで対策を練ってみて下さい。
〜「IELTSのリーディングで思ったような結果が出ない方へ」〜
私のブログにたどり着いたという事は
「海外留学のためIELTSで高得点を取りたいけど勉強方法がわからない」
と思っているのではないですか?
今なら限定20名様に
“IELTSスピーキング6.5以上達成・必勝表現集”
を無料で配布してます
「IELTSスピーキングで何を話していいか分からない」
「スピーキングを克服して将来は留学や海外で働きたい」
と悩んでいる方は是非レポートを無料で受け取ってください!!
詳細は上記画像をクリック⏫
①ThatやTheを省略する
ThatやTheはエッセイで多く使われる単語です。
あってもなくても意味が崩れない場合が多いので、思い切って省いてしまってもかまいません。
「Thatの省略例」
It was found that the engine was out of order.
⬇
It was found the engine was out of order.
We found that stone that contain magnet attract iron.
(9 words)
⬇
We found stone containing magnet attract iron.
(7 words)
Theも始めてて出てくる名詞や抽象的な名詞の場合、省略しても意味が大きく崩れないので大丈夫です
(*全てのtheをなくしてしまうのはおすすめしません)
「Theの省略例」
The clarity of writing depends on both the content and the style.
(12 words)
⬇
Revised: The clarity of writing depends on both content and style.
(10 words)
②形容詞や副詞を省略する
エッセイのポイントは、具体的な論点を的確に書くことです。
曖昧な表現の形容詞や副詞を使いすぎると、主張に対して主観的な印象を与えてしまいます。
客観的な視点を持つ意味でも不必要な形容詞や副詞を除き、簡潔で説得力のあるライティングを心がけましょう。
「形容詞・副詞の省略例」
The entire project lasted for a week, and the output greatly improved the perfection.
(14 words)
⬇
The project lasted for a week, and the output improved the perfection.
(12 words)
下記のリストは、典型的な削減可能な表現です。これらの表現は本質的には何も言っていないのと同じですのでアカデミックエッセイでは書かないほうが良いでしょう。
- kind of
- type of
- really
- basically
- definitely
- actually
- generally
- individual
- specific
- particular
- at all times
- due to the fact that ~
③接続詞を省略する
接続詞(and, or, but, howeverなど)は1つのセンテンスを接続する時に使われています。
ですので、接続詞を省いてその②つのセンテンスを切り分けてしまえばその分の文字数も浮きます。
先程の形容詞と副詞の例文をもう一度見てみましょう。
The entire project lasted for a week, and the output greatly improved the perfection.
(14 words)
このセンテンスは接続詞のandで繋げられているセンテンスですので、andを消してセンテンスを分けるともっとすっきりします。
⬇
The project lasted for a week. The output improved the perfection.
(11 Words)
このように、形容詞と接続詞を消すプロセスからカウントすれば3単語の削減に成功してますね!
2つのセンテンスの連続性や関係性を崩したくない場合はセミコロンを付けてみましょう!
The project lasted for a week : The output improved the perfection.
(そのプロジェクトは1週間に及んだ、結果その成果によって完全性が向上した)
④主語の名詞を動詞に変える
英語の文法は「主語➕動詞」が鉄則ですので、殆どの場合で主語に名詞を持ってきて書くことが多いと思います。
名詞化された主語は”ノミナライゼーション(Nominalization)”と呼ばれ、エッセイではむしろ好まれる表現です。
主語を名詞にしたほうが文章に客観性を残すことが出来るからです。
「例」
They implemented the Instagram strategy to get more engagement.
⬇
The implementation of the Instagram strategy got more engagement.
しかし、この名詞化には問題点があります
🔺単語数が長くなる
🔺前置詞を余計に使う (The implementation of)
そこで、名詞を動名詞に変えると内容は同じまま文字数を減らすことが可能になります。
「自分の書いたエッセイを読み返すと名詞化されているセンテンスが多い」と思ったらこちらを試してみてください!
「名詞の動詞化の例」
The implementation of the Instagram strategy got more engagement.
⬇
Implementing the Instagram strategy got more engagement.
The categorization of students by age is proven to be unreasonable.
⬇
Categorizing students by age is proven to be unreasonable.
⑤ 「A of B」を「B’s A」に変える
これは名詞化(ノミナライゼーション)の話と関連します。
「A of B」で名詞化された単語は前置詞を使うことになるので語数を使います。
「例」
“The categorization of students” by age is proven to be unreasonable.
→主語が長くなる
ですので、「A of Bを使いすぎちゃってるな〜」と思ったときは代わりに「B’s A」を使ってみましょう。(Bの名詞の後ろにアポストロフィーを書かなくてもいい場合もあります)
上記の例文は、下記のように書くことも可能です。
The student’s categorization by age is proven to be unreasonable.
私含め日本人は「BのA」と言いたい時に「A of B」を使いすぎる傾向があると思います。
もちろん「A of B」の方がフォーマルな見た目できれいな印象がありますが、名詞が増えた時に語数を使いすぎて冗長「Wordy」な印象を読み手に与えてしまいます。
シンプルに名詞を連続させるか、「B’s A」という形でアポストロフィーで対応しましょう!!
「A of Bを止めて名詞を連続させる例」
The size of the work group may affect the result
⬇
The work group’s size may affect the result.
下記のように「”日本の組織”における”文化的価値観のシステム”」のinに続く内容もまとめることができます。
He said that the system of the cultural value in Japanese organisations are originated from its pre-industrial events
(18 Words)
⬇
「the system of the cultural value」 と「in Japanese organisations」が同じ名詞の中にあるので相当な語数を使っていますよね。これでは読む側も内容の理解に苦労します。
手順①
“the system of the cultural value”を”cultural value systems”にする
手順②
“in Japanese organisations”をJapanese organisations’に変え、手順①で作ったワードの前に置く
⬇
Japanese organisations’ cultural value systems
「日本の組織の文化的価値観のシステム」
これでだいぶすっきりしましたね!!
「A of Bをやめた後の改善例
He said Japanese organisations’ cultural value systems are originated from its pre-industrial events
(13 Word)
★saidの後のthatも省略したので、意味を全く変えずに18 Word から13 word にまで縮小する事に成功しました。
⑥ 「There is / are」の表現を避ける
There is / are の構文はエッセイであれメールであれ普段からよく使う表現ですよね。
エッセイで事実を伝えたい場合、これらの表現を使わなくともシンプルに主語➕動詞で簡潔に伝わります。
「There isを使わないセンテンス例」
There is a research that investigated the relationship between A and B.
(AとBの関係を調査した研究があります)
(12 Words)
⬇
The research investigated the relationship between A and B.
(その研究ではAとBの関係を調査した→AとBの関係を調査した研究がある)
(9 Words)